アイスホッケーのゴールキーパーは、ゴールテンダーやゴーリーとも呼ばれ、相手チームの放つショットによる強烈な衝撃から身体を守るために、特別な用具の使用が許可されています。キーパーに向かってシュートが猛スピードで飛んでくるため、キーパー以外のプレーヤーよりも頑丈な防具が必要なのです。アイスホッケーでキーパーに挑戦したいと考えている方に、キーパーの魅力と必要な防具について解説します。
1.アイスホッケーのキーパーには特別な防具を着用できる特権がある
キーパーの最大の魅力は、他のプレーヤーと異なる防具を装着することができるという点ではないでしょうか。アイスホッケーでは、キーパーに向かって、パックと呼ばれるゴム製の円盤のようなものが150km/hで何本も飛んでくるため、プレーヤーよりも頑丈な防具を装着するよう義務づけられています。キーパーの多くは、自分たちにだけ許された防具で個性を表現しようとします。
たとえば、ゴールキーパーが派手な柄のマスクをつけているのは皆さんもご存知ではないでしょうか。実はあれは、キーパーだけができる特権だったのです。その他、ブロッカーやパッドでアレンジを楽しむ方も多くいらっしゃいます。
2.アイスホッケーキーパーのみが着用できる防具一覧
メンバーの中で唯一個性が表現できるキーパーのみが着用を許される防具には、いったいどのような物があるのでしょうか。
2-1.ヘルメット一体型マスク
マスクは他のプレーヤーも装着しますが、キーパーのマスクはヘルメットと一体型になっています。昔はマスクだけだったために、大けがをする選手がたくさんいました。後に、速いシュートを受けるキーパーを守るために、より頑丈な素材でなおかつ頭部から顔面、頸部にわたる全部を保護しようということになったのです。
2-2.グローブ(キャッチンググローブ・ブロッカー)
ブロッカーは、スティックを持つ側の手に装着する防具で、シュートをブロッカーに当てて弾きます。ブロッカーとは逆の手には、パックをキャッチするキャッチンググローブを使います。キャッチンググローブは、トラッパーとも呼ばれ、スティックを持たない方の手にはめる防具です。トラッパーは、150~180km/hで飛んでくるパックをキャッチできるよう、大きめのサイズに、頑丈な素材、パックを受け止める部分の窪みは深いといった構造を取っています。
2-3.チェストプロテクター(上半身のプロテクター)
胸部・腹部及び腕のプロテクターは、各身体部位を保護するために、ジャージの下に装着する防具です。
2-4.ジョックカップ
ジョックカップは、下腹部を保護するために装着する防具であり、よりも強固で、パックが当たっても、その衝撃が一点に集中せず、広く分散するように設計されています。
2-5.レッグパッド
レッグパッドは、足を保護するための防具であり、クリケットのパッドに由来します。足もとを狙ったシュートは、レッグパッドを使って制御します。
2-6.パンツ
キーパーの着用するパンツは、他のプレーヤーのものと似通っていますが、幅が大きい、大腿部のパッドが分厚いといった点で異なります。キーパーのパンツでは、より耐久性に優れる構造になっているのです。
2-7.スケートシューズ
キーパーが着用するスケートシューズは、歯が長く、幅広で、平たい造りになっています。これは、急な動作をするキーパーゆえに、より安定が得られるようになっているのです。プレーヤーのシューズとは少し異なります。
2-8.スティック
キーパー専用のスティックには、いくつかの特徴があります。一つ目は、約3.5インチの高さを持つブレードが装着していることです。二つ目は、シャフトの下の方は、パドルと言って幅が広めに作られています。これらはいずれも守備力を強化するための構造なのです。また、パドルやブレードの部分には、軽量化のために発泡プラスティックが注入されるなどの工夫もなされています。
3.まとめ
アイスホッケーで、ゴールキーパーは個性を表現できるポジションです。その魅力は、他のプレーヤーは装着できない防具が装着できるという点にあります。それらの防具はすべてキーパーの身体を守るための物であるため、サイズが大きめであり、デザインした場合とてもよく目立ちます。そのようにして、個性を表現することがアイスホッケーのキーパーの特権です。味方の窮地を、個性あふれる防具でかっこよくセービングして救うのはゴールキーパーの大きな楽しみのひとつだといえるでしょう。
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