アイスホッケーのルールは、日本ではそれほどメジャーではないこともあり浸透しているとはいえません。
アイスホッケーでは他のスポーツと同様、選手ごとにポジションが決められています。
アイスホッケーをプレーするときや観戦するときは、選手のポジションを知っておくとよりわかりやすいでしょう。
そのためこの記事では、ポジションごとの役割を紹介します。また選手交代のタイミングについても説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 基本ルール
はじめにアイスホッケーの基本ルールをおさらいします。チームの人数や得点の仕方を知っておきましょう。
1-1. リンク
リンクの大きさは縦30cm×横60cmです。ゴールはリンクから4m離れたところにゴールラインが引かれており、中央にゴールポストが置かれます。
1-2. 人数
リンクに入れるのは1チーム6人です。ただしベンチには22人までは入れることが多いようです。ゴールキーパーは、ベンチの22人中2人まで入ることができます。
1-3. 得点
アイスホッケーでは、ボールではなくパックをゴールに入れて得点を競います。パックがゴールに入ると、1ポイントずつポイントを獲得できます。ただしゴール前の青い半円(ゴールクリーズ)の中にシュートする選手が入っていたり、味方が入っていたりすると得点になりません。
シュートするときは、スティックでパックを仲間にパスしながら対戦相手のゴールを狙います。シュートしたパックはゴールラインを完全に超えると得点になり、反対にゴールラインに触れていると得点になりません。
1-4. 時間
試合の時間は1ピリオド20分を計3回、合計60分間です。各ピリオドの間には10分間のインターバルがあります。3ピリオドで試合の決着がつかない場合は、延長戦を行います。
2. ポジション
アイスホッケーのポジションは、大きく分けて3つです。それぞれの位置と特徴について解説するので、覚えておきましょう。アイスホッケーはチームで戦う競技なので、ポジションによって役割が異なります。
2-1. ゴールキーパー
対戦相手のシュートから、さまざまな方法でゴールを守る選手です。ゴールクリーズという場所が、ゴールキーパーの領域です。
2-2. フォワード(センター・ライトウィング・レフトウィング)
一番前に位置する3人の選手を、フォワードと呼びます。フォワードの主な役割は、ゴールにパックを入れる攻撃をすることです。3人のフォワードをそれぞれ、センター・ライトウィング・レフトウィングと呼びます。また3人合わせてラインと呼ばれることがあります。
センターは真ん中に位置する選手で、Cという文字で表すことがあります。主にリンクの中央がプレーの領域です。またフェイスオフする際は、センターがその役割を担当します。フェイスオフは各チームの代表1人が審判の落とすパックを取り合うことです。試合が中断されたときに行うもので、主に試合開始、反則、アウトオブバウンズの際に行われます。
ライトウィングとレフトウィングは、左右に位置する選手のことです。表記はLWとRWで表され、リンク周縁の領域をメインにプレーします。得点を入れるのが得意な選手に、ウィングの適性があります。
2-3. ディフェンス(ライトディフェンス・レフトディフェンス)
対戦相手の攻撃からゴールを守るのが、ディフェンスです。2人配置され、それぞれレフトディフェンスとライトディフェンスと呼ばれます。ディフェンスはフォワードに比べて、やや長めのスティックが使用されます。長いスティックは遠くのパックに届きやすく、その反面で細かな動きが難しいのです。
またディフェンスの選手は、バックスケーティングの技術が必要です。これは前向きの状態で、後方に進む技術のことです。ディフェンスはゴールを守るため、後方にスケーティングすることが他のポジションよりも多くなります。
3. 選手交代のタイミングは?
アイスホッケーは他のスポーツと比べて体力の消耗が激しいため、選手の交代も頻繁に行われます。一般的には、1分以内で代わることが多いのです。
選手は通常、ゴールキーパー2人、フォワード3人、ディフェンス2人ですが、試合の終盤ではゴールキーパーやディフェンスを減らして、フォワードを増やすこともできます。ただしリンク上に入れるのは6人なので、間違えて7人以上入ると反則になります。
4. まとめ
アイスホッケーのポジションについて解説してきました。チームは6人で、ゴールキーパー・フォワード・ディフェンスに分けられます。またアイスホッケーは他の競技に比べて選手交代が頻繁にあり、そのためベンチには22人まで入れることが多いのです。
ポジションの選び方は、得点を取るのが得意な選手がフォワードを担当し、バックスケーティングが得意な選手はディフェンスを担当すると良い傾向です。このようにアイスホッケーでは、選手のポジションによって求められる技術が変わります。練習を通してそれぞれの選手に合うポジションを見つけ、試合に生かしていきましょう。
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